校    歌
(昭和3年10月20日制定)

中学23回卒業生寄贈
作詞 小林好日(元本校教諭)
作曲 小松耕輔
 
1. 大天地にそそりたつ
    箱根の山を背向(そが)いにて
  覇者の古城の趾に立つ
    学びの窓の誇りかな
  聞け人の世の門出でに
    吾等があぐる鬨(とき)の声
   
2. 底つ岩根をゆるがせて
    鞺鞳(どうとう)としてよせ返る
  相模の海の荒浪に
    堅忍不抜の心あり
  望ゆたかに気は闊(ひろ)く
    吾等は至誠息(や)まざらん
 



成徳寮々歌
(大正2年作)
1. 箱根の山の風かをり
太平洋の波の香の
むせぶ青葉の丘の上に
したしき友と朝夕を
おくれるわれらが寮の日の
樂しさ何かくらぶべき
  4. 今おきふしを共にして
深くむつべるまじらひは
波風さわぐ世に出でゝ
共に戰ふちぎりなり
いで鋭心(とごころ)を養ひて
たくましき身を鍛へなむ
         
2. 壁にかゝれるたらちねの
みかげの前に健兒らが
おたなふ日々のいとなみに
あだし心のあるべしや
惰氣はわれらの敵にして
虚榮はわれらのかたきなり
  5. あゝ世は眠り人おごる
この日東の帝國に
われらが任や重きかな
青春の日を失はず
浩然の氣を蓄へて
相模男兒の氣を吐かむ
         
3. 見よや讀書の業ををへ
あるは武藝にいそしめる
或は野球の技をならふ
眞夏の日かげ燗として
白く大地を射る頃も
われらのわざに力あり
     

作詞 小林好日(元本校教諭)
作曲 近藤録男(  〃  )
   



天が下しる
〈原題 君見ずや〉

(大正14年作)


1. 天が下しる箱根山
吾等が理想はいや高し
地上の光われにあり
燃ゆる血潮にくろがねの
高鳴る胸を君見ずや
   
2. 狂わば狂え太平洋
相模の灘の灘風よ
生ける男子のほほを打て
意気と誠の小田高の
健児の瞳君見ずや
   
3. 朱鞘(しゅざや)姿は父祖の夢
源氏の覇業懐かしや
我等が力既に知る
ますら猛男(たけお)が今日の秋
立てる勲(いさお)し君見ずや
   
4. 双手(もろて)をあげていざ歌え
魂(たま)のひびきをいざ叫べ
この戦斗の勝利こそ
若き勇士が永久(とこしえ)に
王者の誇を君見ずや
作詞 酒井忠治郎
作曲 旧四高「南下軍の歌」より
編曲 曾我貞次郎(中22)
   



コチャエ節
(昭和5年頃作)
1. 相模小田高は荒浪の かもめとぶ
みぎわのほとりに湯あみして
    コチャエ コチャエ コチャコレデモ
小田高の健児
2. けわし箱根のみ山にも 負けはせじ
意気と誠の小田高は
    コチャエ コチャエ コチャコレデモ
小田高の健児
3. 伊勢の新九のあとうけて 小田高は
関八州を股にかけ
    コチャエ コチャエ コチャコレデモ
小田高の健児
4. やさしい心もないじゃない 小田高は
八幡山に鳴くとんび
    コチャエ コチャエ コチャコレデモ
小田高の健児
5. 明神ヶ岳に日が落ちりゃ 小田高は
月影清し樫林
    コチャエ コチャエ コチャコレデモ
小田高の健児
作詞 1~3番不詳
   4・5番太田俊郎(中39)・平井泰延( 〃 )
作曲 不詳
 



神 主 節
(昭和初期作)
 
作詞 不詳
作曲 幼年唱歌「はなさかじじい」
1. 松原神社の神主が
御神籤(おみくじ)抽いて申すには
今年も小田高は
勝ち勝ち勝ち勝ち
   
2. 二宮神社の神主が
御神籤抽いて申すには
今年も小田高は
勝ち勝ち勝ち勝ち
   
3. 大久保神社の神主が
御神籤抽いて申すには
今年も小田高は
勝ち勝ち勝ち勝ち
 



四 季 節
(昭和初期作)
 
作詞・作曲 不詳
1. 春が来たかよ 小田高のお庭によ
桜咲いた咲いた ステテコシャンシャン
丼鉢や浮いた浮いた ステテコシャンシャン
   
2. 夏が来たかよ 小田高のお庭によ
蛍とんだとんだ ステテコシャンシャン
丼鉢や浮いた浮いた ステテコシャンシャン
   
3. 秋が来たかよ 小田高のお庭によ
紅葉散った散った ステテコシャンシャン
丼鉢や浮いた浮いた ステテコシャンシャン
   
4. 冬が来たかよ 小田高のお庭によ
雪が降った降った ステテコシャンシャン
丼鉢や浮いた浮いた ステテコシャンシャン
   



冠たる伝統
(昭和22年10月10日発表)
 
作詞 内田雄康(中43)
作曲 益田克幸( 〃 )
 
1. 冠たる伝統うけつぎて
 学び鍛えし蛟竜(こうりゅう)か
桜花乱るる八幡の
 山上凱歌あがるなり
      吾等健児よ
         小田高健児
   
2. 象牙の塔へひたむきに
 進む吾等に幸あらん
烈日輝く八幡の
 山上凱歌あがるなり
      吾等健児よ
         小田高健児
 
   



創立五十周年記念式典歌
(昭和26年11月1日発表)
 
作詞 瀧口清一(元本校教諭)
作曲 石黒脩三(中27)
1. 見はるかす 相模の海の
沖つ風 箱根颪(おろし)に
忍び耐え 生いも育ちし
緑なす 樫の枝葉よ
    ああ茂りてここに 五十年
わが小田高の 象徴(すがた)なり
   
2. 夢秘めし 古城の址に
いくとせか 至誠は凝りて
雲のごと 俊秀集い
人の世に つくせし功(いさお)
    ああ誇りてここに 五十年
わが小田高に 誉あり
   
3. 新たなる 歴史の窓べ
花ひらく 文化の園に
溢るるは 生命(いのち)の泉
かがやくは 希望の光
    ああ創立ここに 五十年
わが小田高に 栄あれ
   



逍 遥 歌
(昭和29年7月17日発表)
 
作詞 菅野 和俊(元本校教諭)
作曲 石井美左於(高7)
 
1. さやかににおう樫の香の
樹(こ)の間に仰ぐ 箱根山
清らの歩み 悠久の
    “真理”をめざし いざ往かん
 いばらの道は遠けれど
 運命を負いて 学びなん
   
2. ああ繚乱の花散りて
八幡すでに 秋逝くも
熱き血潮に 限りなく
    “愛の絆”を 編みゆかん
「バベルの塔」の混濁に
 英知のかがり 火と燃えん
   
3. 世界の夜は明けゆけど
高潮乱る 相模灘
いわおの決意 櫂にかけ
    “あした”をにない いざ漕がん
 見よ!明星の影冴えて
 理想の途を 照らすらん
   



樫 の 林
創立60周年記念学生歌
(昭和36年9月28日発表)
 
作詞 川口直広(高14)
作曲 堤 直樹( 〃 )
 
1. 樫の林よ われらが標(しるし)
共に語らん たがいの心
理想の道を いざ往け、いざ
ああ 若人
   
2. 朝日照り映ゆ 緑の梢
青春ここに 讃えて三年(みとせ)
望みはるかに いざ往け、いざ
ああ 若人
   
3. 光輝く わがまなびやの
友よ手にとれ はてなき道
心ひるまず いざ往け、いざ
ああ若人
 



We love ODAKO
(平成6年10月24日発表)
 
作詞 応援指導委員会 
作曲 益田克幸(中43)
 
1. 熱いドリーム 追い駆けて
ベストプレーで 突き進め
燃える瞳の チームメイト
きめろ勝利のスマイル!

We love ODAKO!!
  〈応援団〉 Go!Go!ODAKO!
Go Go ODAKO!
Go Go ODAKO!
Go Go ODAKO!
Go! Go! Go!
   
2. 熱いバトルを 耐え抜いて
スーパープレーで 盛り上げろ
あきらめ知らない スピリッツ
きめろ勝利のポーズを!
We love ODAKO!!
  〈応援団〉 Fight!Fight!ODAKO!
Fight Fight ODAKO!
Fight Fight ODAKO!
Fight Fight ODAKO!
Fight! Fight! Fight!
 


 成徳寮々歌、天が下しる、コチャエ節、神主節、四季節の楽譜は小嶋勲(高3・元本校教諭)が採譜した。
 校歌、冠たる伝統、We love ODAKOの演奏は本校吹奏楽部・本校有志合唱団・指揮森雅貴、録音は平成10年11月21日・小田原市中央公民館大ホール
 天が下しる、コチャエ節、神主節、四季節、創立五十周年記念式典歌、逍遥歌の演奏は小田原男声合唱団、録音は平成3年・トロピカルステップ
成徳寮々歌、樫の林の演奏は本校合唱部OB有志、録音は平成12年12月2日・本校視聴覚室